院長ブログBLOG

瘀血(おけつ)について

2016.9.13 - 2021.8.8

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最近続いていた渋谷区役所での手続きが

昨日でようやく完了しました〜。

僕、

書類関係の手続き本当に嫌いなんですよ苦笑

やらなきゃ溜まっていく一方なのに、

現実逃避でいつも後回しにしてしまいます。

でもですね、

後回しの”ツケ”って、

必ず後で

大きな代償としてのしかかってきます笑

今回の区役所手続きはまさにそんな感じで、

結局4回も区役所まで足を運ぶことになったし、

「面倒でも後回しにしてはいけないな。。。」

とあらためて反省しました。

やり終えたあとのこの解放感は

たまらなく気持ちいいんですけどね!笑

今日はちょっと東洋医学の話を。

東洋医学の世界には

”瘀血(おけつ)”

という概念があります。

瘀血という言葉、

あなたももしかしたら聞いたことが

あるかもしれませんね。

端的に言ってしまうと、

”体内で形成された血の塊”

のことを指します。

これは東洋医学的にも

不妊の大きな原因となりえます。

瘀血は主に、

子宮卵巣系などの婦人科領域に

形成されやすい病理産物です。

東洋医学的に見ても、

女性は下腹に気血が集まっていって、

それが出ていって(月経)、また集まって、、

を繰り返しているので、

そうこうしているうちに

瘀血が形成されていく方は

少なくありません。

瘀血は現代医学で言えば、

子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、

子宮がん、卵巣嚢腫、卵巣がん

などの疾患と

大いにリンクしてくることが

あります。

なので、

クリニックでこういった診断を

されたことがある方に関しては一定、

東洋医学的にも

”瘀血”

が関わっていることを視野に入れて

治療させていただくこともあります。

ただ、

純粋に東洋医学しかなかった時代には、

実際に子宮卵巣系に物理的な異常が

あるかどうかなんて

調べる手段がなかったわけです。

エコーやレントゲンなんてもちろんないですし

生きたままお腹を開くことも

できなかった時代ですからね。

そんな時代でも

”瘀血”

という概念は当然存在していて、

じゃあどうやってそれを

診断していたのか。

東洋医学的にその人が

”瘀血体質かどうか”

を診断するには、

まずは問診するところから

始まります。

瘀血の方にみられやすい主な症状は

・生理痛が酷い

・月経周期が長め

・経血に塊が混じる

・あざができやすい

などです。

そして問診にプラスして、

体表観察もその方を診断するための

大きなヒントとします。

瘀血の方にみられやすい主な体表所見は

・舌の裏の血管がもりあがっている

・舌が紫暗色

・ほくろが多い

・下腹を押すと痛い(圧痛)

など。

何度かこちらのブログでもお話ししていますが、

『体の中を直接みる手段』

がなかった時代だからこそ、

『体の外から

ひたすらその人の情報を収集して

体の中をイメージする』

のが東洋医学です。

そうしてつけた東洋医学的な診断名

(これを証(しょう)といいます)

に対して鍼灸でアプローチしていき、

証の改善がみられれば、

それによって出ていた症状や体表所見も

改善されていく。

といった考え方なのです。

ちなみに、

子宮筋腫や子宮がん、卵巣嚢腫などが

”病理現象として形成された瘀血”

だとすると、

赤ちゃんは

”生理現象として形成された瘀血”

という考え方もできます。

赤ちゃんはある種、気血の集合体ですからね。

漢方で

『桂枝茯苓丸』

を処方されている方は

いわゆる瘀血へのアプローチを

しているということです。

妊娠した場合に桂枝茯苓丸が

一般的に禁忌になるのはこのためです。

くにい治療院の鍼灸師も、

瘀血を意識した不妊鍼灸をしていた方が

妊娠した場合は、

ここを十分に注意・配慮して鍼灸の方法を

変えています。

さて、

くにい治療院は8月決算なので、

1年分の資料まとめと

税理士とのやりとりが迫っています。

また書類との戦い。。。

非常に憂鬱ですが頑張りますー_ー;苦笑

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