2016.12.21 - 2021.10.1
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの國井(くにい)です。
今回もいただいたご質問にお答えします↓
お名前:ぱんだ嫁さん
ご質問内容:
こんにちは。いつも大変参考にさせていただきながら拝見しております。
現在33歳ですが、不妊治療歴は約一年、
不妊につながる主要因は見つからないものの、AMHが0.3以下と低く、三度のAIH失敗後、体外受精へステップアップしました。
体外での結果は陰性、8週流産、化学流産といずれも失敗。妊娠判定までのホルモン値の検査、内膜の厚さも、問題ありませんでした。また、不育症の検査も特に問題なく、受精卵の質の問題だから、回数を重ねることで成功できるのでは、とクリニックの先生には言われています。
低AMHと卵子の質は関係ない、と説明を受けましたが、グレードのよい胚盤胞を戻してもいずれもうまくいかず、本当にそうなのか疑問に感じています。國井先生はどのようにお考えですか?
また、AMHのこともあるから急いだ方が良い、と言われた一方で、漢方薬局へ相談にいったところ、妊娠できる力があるんだから体質改善を優先すべき、とも言われました。
妊娠が継続出来ない理由が見えない中で、仮に受精卵に問題がないとした場合、妊娠を継続させるために東洋医学的な見地からのアプローチは可能でしょうか?また、私のようなケースの場合、東洋医学的なアプローチ以外で、不妊を改善することはできるのでしょうか。
以上です。
ぱんだ嫁さん、ご質問ありがとうございました!
まず、
「低AMH」と「卵子の質」については僕も
”関係ない”
と思っています。
ただ、AMHが低いということは、
卵巣内の卵子の数が残り少ないことが
示唆されますので、
”質の良い卵子の数も少ない可能性がある”
と考える医師もいます。
妊娠の継続のために、
東洋医学的な見地からのアプローチは
もちろん可能です。
染色体異常による流産は
鍼灸でどうにかなるものではありませんが、
それ以外の原因不明な妊娠継続困難に関しては、
また別角度から体を見つめる東洋医学を
試す価値は十分にあるのではないかと
思っています。
流産を繰り返してしまう方であっても、
東洋医学的なその原因は十人十色です。
そんな中でも、
東洋医学的には以下の原因で
流産されてしまうケースが多いという印象は
僕の臨床経験上あります。
※過去記事
『東洋医学からみた習慣性流産』
最後に、
ぱんだ嫁さんのようなケースで、
東洋医学以外にアプローチできることが
あるかどうかですが、僕としてはやはり
”転院”
がきっかけになる可能性はあるかと
思います。
どんなにグレードが良いとされていた胚を
何度移植しても陰性だったのに、
転院することで嘘のようにうまくいってしまう
ケースが少なくないことを考えると、
ぱんだ嫁さんも
別クリニックのアプローチを受けることで
結果が変わる可能性はあるのではないかなと
思います。
ぱんだ嫁さんが現在、
どちらの不妊クリニックで
治療されているのかはわかりませんが、
AMHが低いことも考慮に入れて、
僕だったら、
無理な刺激を極力せずに
主席卵胞を採りにいく、
自然周期採卵で実績のあるクリニックで
治療されることを勧めるかと思います。
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