2017.1.19 - 2021.8.21
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの國井(くにい)です。
今回もご質問をいただいております。
お名前:匿名希望さん
ご質問内容:
結婚5年目40才専業主婦の者です。
自己流(基礎体温、排卵検査薬使用)にて2年以上タイミングをとり、不妊外来での検査では夫婦共特に問題なく、1年弱通った末3回目の人工授精で妊娠にいたりました。
胎芽胎児の大きさが1週程小さかったのが心配でしたが、11週の検診まで心拍もしっかりしていました。
ですが、16週に入ってすぐの検診で12週の大きさで心拍が止まっている事がわかり、近々掻爬手術をします。
安定期に入った時期に悲しい現実がわかり、とても辛いです。
病院からは手術後生理を2回見送って、妊活を再開して大丈夫との事でした。
ネット上では流産後(掻爬手術後)は妊娠しやすいとありますが、國井先生はどうお考えでしょうか。
以上です。
匿名希望さん、ご質問ありがとうございました。
流産は経験されたことのある方にしかわからないほど、僕には察するに余りあるほど、本当に本当にお辛い出来事だと思います。
掻爬手術後に、それ以前よりも妊娠しやすくなるかどうかについては、僕自身の感覚では正直なところよくわかりません。
ただ、近年では体外受精の移植の際、
「内膜スクラッチ」「スクラッチング法」
という移植オプションを扱う不妊専門クリニックもあります。
以下、内膜スクラッチに関する詳細の引用です。
内膜スクラッチとは、着床の前にわざと子宮内膜に小さな傷をつける方法です。傷をつけると、内膜は修復の過程でインターロイキンなどのサイトカインを分泌します。これらのサイトカインは傷を修復する上で分泌されるのですが、胚が着床する環境でも同様の因子が分泌され、着床の促進と免疫応答の正常化が多くの論文で報告されています。そこで、着床しやすい子宮環境を、子宮内膜に傷をつけることで故意的に作りだす方法を内膜スクラッチといいます。
はらメディカルクリニックHPより抜粋(https://www.haramedical.or.jp/content/implantation/scratch)
このような方法が認められているということは、やはり内膜に何かしらの刺激を加えたあとに着床しやすくなる可能性はあると言えるのかもしれませんし、そういった意味では掻爬手術後には着床しやすくなる側面があっても不思議ではありません。
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