院長ブログBLOG

不妊治療でお休み周期をはさむ意味

2017.4.5 - 2021.10.1

LINEで送る
Pocket

日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの國井(くにい)です。

今日もいただいたご質問にお答えしたいと思います。


お名前:Yさん

ご質問内容:
國井先生、こんにちは。
通っている低刺激(自然周期?)系のクリニックで、化学流産後は卵子の成熟率が良くないので、1周期お休みしましょうと言われてしまいました。
ネットを検索してもそのような記事は見当たらなかったのですが、先生の所見ではいかがでしょうか…?
今回はお休みにしようかと思いますが、年齢的にそうのんびりもできないので、すこし焦ってしまいます。
どうぞよろしくお願いします。


以上です。

Yさん、ご質問ありがとうございました!

いただいたご質問、

>>化学流産後は卵子の成熟率が良くないので、1周期お休みしましょうと言われてしまいました。
ネットを検索してもそのような記事は見当たらなかったのですが、先生の所見ではいかがでしょうか…?

の件ですが、基本的に

自然周期で有名なこの系列は

やはり化学流産後はお休みをはさむ

マニュアルになっています。

0d672b8a90864c7b2c07ad69d6b19c30_s

理由は妊娠した際に出るHCGというホルモンが

次周期に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

少しさかのぼってしまうのですが、

2月16日に

「同刺激で採卵結果が激変した理由」

というタイトルのブログを書いています。

以下、ブログにも転載していますので

よろしければご覧ください。

「HCGの注射を使用していると

翌周期の採卵結果がよくないことが多い印象は

僕個人的にもあります」

といった内容を書きました。

たとえば他の不妊専門クリニックでHCGの注射を使用して、

その周期に妊娠せず、

翌周期すぐにこの自然周期で有名なクリニック系列に転院したとしても、

その周期は採卵してくれません。

化学流産した翌周期というのは、

この状況とほぼ変わらないのです。

同じHCGというホルモンですからね。

なので例えば化学流産ではなく、

胎嚢確認後の流産などで

たくさんのHCGが出ていた場合は、

HCGが0になるのを確認できるまで

採卵周期に入れないというのも

この系列共通のルールになっています。

>>今回はお休みにしようかと思いますが、年齢的にそうのんびりもできないので、すこし焦ってしまいます。

焦ってしまわれるお気持ちは

すごくわかります。

ですが僕自身、

2月16日のブログで

書かせていただいたような経験を

過去に何度かしているのも事実ですので、

ここはクリニックの方針に従われて、

一度お休みを挟まれるのが

個人的にはいいんじゃないかと思います。

ただ、それでも

「化学流産後の周期は、

いい卵が排卵されることは絶対にない」

と言い切ることももちろんできないので、

可能なのであれば自己流でもタイミングをとられることを

個人的にはお勧めしたいです。


ご相談はLINEからお気軽にどうぞ↓

友だち追加

※不要になった時点で友だち登録はいつでも解除できます

LINEで送る
Pocket

〒 151-0064
東京都渋谷区上原1-35-2 上原銀座ビル3F

受付時間(定休日:月・木)
火・水・金:11:00〜19:00
  土:10:00〜18:00
  日:11:00〜17:00
  祝:11:00〜17:00

ご予約