2017.6.16 - 2021.9.25
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの國井(くにい)です。
当院の不妊鍼灸に通う現在41歳の患者さん。
初診は39歳の頃、
2015年初頭でした。
当院来院前にかかった不妊専門クリニックでは、
低AMHの所見から、
すぐに体外受精をすすめられました。
アンタゴニスト法にて採卵し、
2つの胚を凍結。
1つを移植して陰性だったところで
くにい治療院に来院されました。
しかし、2度目の移植も陰性。
その後、別の不妊専門クリニックに転院され、
低刺激(クロミッド+HMG数回)による
採卵→胚移植を何度かされるも
ことごとく陰性。
2016年頃からは月経期のFSHも
20を超えてしまう周期が見え始め、
卵巣機能の低下が示唆されます。
クリニックのドクターと相談した上で
ここ半年は、
月経期のホルモン所見が芳しくないときは
人工授精にステップダウンする周期をはさむという方針で治療されていました。
しかし先日、
この人工授精周期で陽性判定。
胎嚢まで順調に確認できました。
いままでの体外受精の移植回数は
おそらく7〜8回くらいでしょうか。
タイミング法をしていた時期も含め、
一度もhCGが明確にでたことはなく、
正真正銘、この方にとって
今回が初めての妊娠でした。
まだ胎嚢が確認できたまでの段階で、
これから山場がたくさんあるので、
この報告を受けても僕は
喜びを表現することはできませんでしたが、
2年間、
全く結果につながらず、
正直不甲斐ない思いでいっぱいだったので、
内心は嬉しくて仕方なかったです。
この症例に関しては特に、
”不妊鍼灸が効いた”
なんてことは
おこがましすぎて言うつもりもないです。
2年以上も診させていただいてて、
採卵・移植にもたくさん寄り添って、
まったく結果がでていなかったわけですからね苦笑
でも、
この症例をこうして
あえて書いている理由は、
”妊娠は理屈じゃ説明がつかない”
ことがあるということを伝えたかったからです。
ふとした頃に、
不定期的に、
こうして妊娠の神秘を感じられる症例に
携わらせていただくことがあります。
過去にも同じように、
体外受精でことごとく
結果につながらなかった方が、
箸休めのつもりで行った人工授精や
タイミング周期で妊娠されたことがありました。
理論的には体外受精のほうが、
精子と卵子を確実に出会わせることができるので、
確率が上がるのは間違いないのですが、
この患者さんが妊娠された今回、
その治療手段が人工授精ではなく
体外受精であっても果たして同じ結果だったのかどうか。
諦め半分の気持ち。
妊娠するわけないという気持ち。
体外と比べると相対的に身体にかかる負担減。
体外と比べると相対的に通院回数減。
体外と比べると相対的に費用が安く軽減されたプレッシャー。。。
。。。一体どれが、なにがよかったのか。
もしくはやっぱり体外受精であっても今周期は妊娠していたのか。
答えは神様にしかわかりませんが、
やっぱり妊娠は、
物理的な部分だけでは説明できず、
心身の状態が大きく影響するものなのだろうと僕は想像します。
だからこそ不妊鍼灸が劇的に効くこともあるのだろうと思います。
※何度も言いますがこの症例についてはそれを言うつもりはないですけどね^ ^;
体外受精であまりにも結果がでない状況を
繰り返されている場合は、
すこし心身を休める意味でも、
人工授精へのステップダウン周期をはさんでみるのもアリなのかもしれません。
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