2018.5.16 - 2021.1.25
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの國井(くにい)です。
先日、相談者さんの1人からこんな質問がありました。
「月経期のFSH、前回測ったときは13を超えていたんですけど、今回5.9でした。
そんなに変わるものなのですかね?これって鍼灸に通ってるお陰ですか??」
ここで
「そうです。僕の鍼灸が効いたのです。」
、、、なんて即答できればどんなに楽かと思いますが。笑
FSHは周期によっても変動するホルモンなので、今周期が単純にFSHが低めであった可能性もあります。
が、
この相談者さん、
今周期が始まる前の周期(前周期)で一週間ピルを服用
していました。
ピルを使った後の生理開始直後は、
E2とともにFSHも本来のその人の数値より抑えられる傾向
にあるといえます。
(※絶対ではないですけどね、反発して逆に高くなってしまう人もたまに見かけます)
FSHが13だった際の前周期にはピルを服用していなかったことを考えると、やはり今回FSHが抑えられた理由の本命は前周期のピルということになりそうです。
このように、ホルモンを含め、卵巣の状態をあらかじめピルで整えた上で採卵周期に入ることを決まり事にしているクリニックもありますね。
最後に。
FSHが高いことを気にしている方に向けて、そのFSHを下げることにアプローチすることを謳った整体院や鍼灸院もweb上では見受けられます。
確かに身体のバランスが整うことによって、卵巣の反応性が良くなり、結果的にFSHの値がそれ以前と比べて相対的に下がることは十分にあり得るだろうと僕も思います。
ただし。
ホルモン値の変動に直接的に作用する、ピルを含めたホルモン剤使用を近々で使用しなかったかどうかは当たり前に考慮するべき
です。
卵巣機能のひとつの基準となる月経期FSHが、そういった整体院や鍼灸院に通っている間に以前の数値より下がったのだとしても。
前周期のホルモン剤の使用状況や不妊治療内容を俯瞰的に見つめたうえで判断しましょう。
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