2019.3.27 - 2020.5.24
昨日いらっしゃった新患さん。
すでにお一人、
人工授精でお子さんを授かっていて、
二人目の妊活を再開した早々に
自然妊娠。
しかし残念ながら初期流産となってしまい、
その後、産前と同様に
人工授精にステップアップ。
2回の人工授精が陰性となったところで
当院に来院されました。
カウンセリング中、
「あと3〜4回人工授精をして
妊娠しなかったら体外受精も
考えています。
やっぱりその方がいいですよね??」
との質問が。
一般論でいうとですね、
当然、体外受精の方が確率は
上がるのは間違いないですよね。
ただ、
この方のようなケースは
本当にどうされるべきかが難しいです。
体外受精では、
精子と卵子を直接出会わせることができるため、
・射精と排卵のタイミング
・射精された精子の卵管膨大部までの到達
・排卵した卵子のピックアップ
をクリアできるのは大きな強みです。
また、顕微受精という方法をもってすれば
『受精』
における確率はさらに上がります。
ですが、そう遠くない過去に
人工授精やタイミング法で妊娠経験がある方は
体外受精の特異性にも
目を向けなくてはいけません。
人工授精やタイミング法と比べた際に
体外受精のデメリットとなりえることは
・体外への暴露
です。
※写真は”暴露”ちがい
人工授精では精子に関してのみ
体外に暴露されますが、
卵子・精子と卵子の受精の過程・胚(受精卵)に関しては
全て体内で完結されます。
毎度のことながら
あくまでも結果論になってしまうのですが、
この”体外への暴露”が
想像以上に影響を受けてしまうのであろう方も
少なからずいらっしゃいます。
例えば一般的には胚盤胞移植の方が
分割胚移植よりも着床率が高いのですが、
分割胚移植の方が明らかに
むいていたのであろう患者さんの話は
以前メルマガでも配信しました。
※過去記事リンク
『胚盤胞にならないと移植は無駄ですか?』
また先週はくにい治療院で、
採卵15回以上、移植10回以上で
妊娠経験が一度もなかった患者さんから
ステップダウン後に自然妊娠された報告を
受けました。
くどいようですが、
一般論では体外受精の方が
妊娠率は上がります。
ただ、確率はあくまでも確率で、
少数派の中には、
体外受精という”体外で卵や胚を扱う方法”に、
デリケートに反応してしまうケースが
あるのではないかと推測しています。
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