2019.3.11 - 2021.9.25
今日で東北大震災から8年ですね。
8年前の今日、
僕は治療院の昼休みに
近くの友人に会いに行くため
電車に乗っていました。
ちょうど途中の駅に停車中に小さく揺れ始め、
「ずいぶん長いこと揺れるな。。。」
なんて思っていた矢先に大きな揺れ。
電車内にいた女子高生は悲鳴をあげ、
ホームにある駅名を書いてある看板は
ガシャガシャと大きな音を立てて
今にも屋根ごと落ちてきそうな様子。
直感的に
「これはとんでもないことが起きている」
と悟りましたね。
8年前の割には
ついこのあいだのようにも感じますが、
それでもあらゆる事象を
8年前と現在とで比べると、
確かに時代は動いていると感じます。
それは不妊治療においても同様で。
8年前と現在とを比べて、
変わったと感じる点を以下に記してみます。
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1.クリニックの乱立
とにかく増えに増えました。
8年前の時点でも東京は圧倒的に
クリニックが多かったとは思いますが、
そういったクリニックで経験を積んだ
医師の独立開業や、
他県や地方の有名院の分院などで、
今もなお増え続けています。
患者さんからすると
絶対にいいことだと思うのですが、
反面、どこで治療すべきか
迷いが生じやすくなっているとも思います。
2.体外受精児の急増
2011年、体外受精によってこの世に
生まれてきた子どもの数は28,945人。
この年の総出生数が
1,071,304人とのことなので、
約37人に1人が体外受精児でした。
対して。
2016年、体外受精によってこの世に
生まれてきた子どもの数は54,110人。
総出生数が976,979人とのことなので、
約18人に1人が体外受精児です。
これは2年前(2016年)の数字なので、
おそらく2018年は
体外受精児の割合がもっと多かったと
推測されます。
クリニックの増加に伴って
体外受精の実施数も伸び続けています。
3.AMHの普及
卵巣内にどれだけの卵子が残されているかの
指標となるホルモン
「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」
8年前はこれを検査で
取り入れているクリニックは一部でした。
今では不妊専門のクリニックではない
普通の婦人科でも行なっていたりします。
4.不育症・着床不全の普及
AMH同様、
8年前にはこれらの検査を扱う施設は
ごくごく一部でした。
まだ歴史の浅い新しい分野で、
同じ不育や着床障害の専門医師でも
検査項目によっては見解や処方が
異なることも多々見受けられますが
(これは不妊治療にも言えるかもですが)、
何れにしてもこの分野の外来を設けている
施設自体が大幅に増えた印象です。
またここ数年で
慢性子宮内膜炎の検査は、
有名院でも次々取り入れるところが
増えています。
5.治療オプションの増加
胚を培養庫から取り出すことなく
成長を観察することができるタイムラプス。
普通の顕微受精(ICSI)よりも
高倍率のレンズを用いることで
良好精子を選ぶIMSI。
8年前には
無かったorほとんど普及してなかった
治療オプションが
どんどん扱われるようになっています。
また、まだ公に行う施設は少数ですが、
移植前に胚の染色体異常の有無を
事前に調べるPGT-A(着床前診断)を
水面下で実施しているクリニックは
いまや都内に少なくありません。
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ざっと振り返ってみただけでも
これだけの変化が起きています。
大きく進化しているとも捉えられますが、
それでも今なお不妊に悩む方は
少なくないのもまた事実です。
1人でも多くの方が報われる方法が
誕生・普及していくことを祈りつつ、
常に患者様を通じて状況を見守りながら、
より良い鍼ができるよう
日々過ごしたいと思います。
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