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明らかになっていく不妊の原因

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いよいよGWが迫ってきましたね。

 

”年末年始休暇よりも

長いのではないか”

というほどの大型連休ですが、

Office Kuniiにいらっしゃる患者さんは

たいてい不妊治療の予定が入っているため、

特別遠出はしないという方が多いです。

まあでも、

GWはどこにいっても混んでますし、

料金も倍以上に跳ね上がりますし、

どこも行けないとしてもポジティブに

捉えましょう。

ちなみに僕は

4月29日(月)〜 5月2日(木)の

4日間だけお休みしますが、

いまのところ

実家に帰るくらいしか予定がありません。

我ながら切ないです笑

 

さて、

本日の本題です。

不妊症のスクリーニング検査を行って、

異常がみられないかつ、

タイミングを取っているにも関わらず

自然妊娠しない場合に

”原因不明不妊”

といわれます。

不妊症のスクリーニング検査とは

・経膣超音波検査

・精液検査

・フーナーテスト

・子宮卵管造影検査

・ホルモン検査

です。

経膣超音波検査で

『排卵していること』

が確認できていて、

精液検査で

『精子が膣〜子宮〜卵管膨大部まで

たどり着けるであろう元気と量があること』

が確認できていて、

フーナーテストで

『子宮頸管部が

精子の膣から子宮への侵入を阻害しないこと』

が確認できていて、

子宮卵管造影検査で

『精子と卵子が出会う卵管が

塞がっていないこと』

が確認できていて、

ホルモン検査で

『着床期のホルモン状態が問題ないこと』

が確認できているにも関わらず、

タイミング法を重ねても

なかなか妊娠しない場合は

原因不明不妊

といわれます。

ただ、

この原因不明不妊、

原因がないわけでは当然ありません。

あくまでも

”スクリーニング検査では”

原因がわからないから

こういわれるだけです。

原因不明不妊の原因として

考えられることを挙げていきましょう。

まずは

”ピックアップ障害”

です。

排卵した卵子を、

卵管が何らかの理由によって

ピックアップし損ねてしまうことを

ピックアップ障害といいます。

クラミジア感染症の既往や、

子宮内膜症などによって

子宮内外で癒着を起こしていると

これを起こす可能性は

高くなると考えられています。

次に考えられる原因は

”受精障害”

です。

精液検査で問題がないにも関わらず、

体外受精でいざ卵子に精子をふりかけると

受精率が如実に悪い方がいらっしゃいます。

そして次に考えられる原因が

”分割ストップ”

です。

本来であれば、受精卵は分割を繰り返し、

最終的に胚盤胞という状態に進化して

子宮内膜に着床しますが、

胚盤胞手前で分割が

止まってしまうことがあります。

原因不明不妊の隠れた原因。

・ピックアップ障害

・受精障害

・分割ストップ

これらは

『体外受精をしてみないと

わからない不妊原因』

です。

ピックアップ障害に関しては、

それそのものを直接調べる検査がないので、

原因不明不妊のカップルが

体外受精をしたらあっさり妊娠した場合、

「きっと今までは

ピックアップ障害で精子と卵子が

そもそも出会えていなかったんだろう」

と”結果論”的に推測できる原因です。

受精障害に関しては、

卵子に精子を掛け合わせた様子を

体外で観察しないとわからないことですし、

分割ストップも、

受精が問題なく行われたとして

その後の様子をしばらく

体外で観察しないとわかりません。

そのため、現代において

”もっとも高度な不妊治療の方法”

である体外受精は、それと同時に

”もっとも高度な不妊検査の方法”

とも言われてきました。

。。。しかし。

やっぱり日進月歩ですね不妊治療は。

原因不明不妊といわれたら、

その後、クリニックから勧められるのは

上記理論に則って、

「体外受精への

ステップアップを考えましょう」

というのがスタンダードな流れでしょうし、

それは現時点でも変わりないと思います。

でもですね、

上記原因のほかに、

着床側(子宮側)に関連深い不妊原因が

最近明らかになってきています。

その最大手のひとつが

慢性子宮内膜炎

です。

つい先日も、

過去3回の移植陰性の41歳の患者さんが、

その後クリニックで慢性子宮内膜炎を検査し、

陽性がわかり治療したのちの4度目の移植で

初めての陽性判定が出た報告を

くださいました。

慢性子宮内膜炎の検査を

取り入れているクリニックは

数年前は都内でもほんの一部でしたが、

やはりエビデンスが

積み重なってきたのでしょうね。

”着床するかしないかは胚側の責任が大きい”

というスタンスを

長い間とってきた有名クリニックですら、

最近は反復移植不成功患者に限ってですが

慢性子宮内膜炎の検査を勧めています。

反復移植不成功の方は

2〜3人に1人くらいの割合で

慢性子宮内膜炎が陽性とのことで、

現時点では、

慢性子宮内膜炎の検査は上記クリニック同様に

反復移植不成功の方に対して

行うクリニックの方が多い印象です。

ただ、

もしもその方が

慢性子宮内膜炎のみの原因によって

過去に妊娠できていなかったのだとしたら。

つまり、

自然妊娠にトライしていた時から実は、

ピックアップ障害もなく、

受精障害もなく、

分割が途中で止まるでもなく、

最後の着床が慢性子宮内膜炎という原因により

うまくいっていなかった可能性だって

理論上否定はできないわけですよね。

今以上に慢性子宮内膜炎含め、

子宮側、胚を受け入れる側の

不妊原因のエビデンスが蓄積されていって

より明確になっていったら、

不妊スクリーニング検査の項目にも

変化がみられていくかもしれません。

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