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PGT-A(着床前スクリーニング)の是非

最近は動画を続けておりましたが、

今日は久しぶりに文章で。

いつかのブログでも

書かせていただいたことがあるのですが、

現在、

都内の主要な不妊専門クリニックでは

PGT-A(着床前スクリーニング)を

取り入れているクリニックは多いです。

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着床前スクリーニングとは

胚盤胞から胚の生検を行うことにより、

その胚盤胞自体に

染色体の異常がないかどうかを

事前に調べる方法です。

これにより、

染色体異常による流産を避けることが

できるというメリットがあります。

少し具体的なお話しをすると、、、

胚盤胞の細胞は

・内細胞塊(のちに赤ちゃんになる部分)

・栄養外胚葉(のちに胎盤になる部分)

の2つの部分に分けられます。

もしもあなたが体外受精を

経験されているとしたら、

胚盤胞のグレードで、

4AB

とか、

4BC

とかみたことありませんか??

このアルファベットが2つ並んでいる、

前半部分が内細胞塊の評価、

後半部分が栄養外胚葉の評価です。

PGT-Aは、

この栄養外胚葉の方から

細胞を数個とりだして

調べているのだそうです。

僕がみさせていただいている患者さんも、

PGT-Aとセットで体外受精される方は

今年さらに増えた印象です。

実際に正常胚ができて、

それを戻して妊娠し、

現在安定期に入られている方がいる一方で、

正常胚を戻したけれど、

残念ながら陰性となってしまった方もいます。

どこのクリニックも、

正常胚を移植したあたりの妊娠率は

50〜60%くらいの幅で

患者さんに説明されています。

非常に合理的な方法で、

特に染色体異常による流産を

経験されてしまった方などに関しては

とりいれたい方法だと思います。

しかし、

細胞をとりだすことの胚への影響を

懸念する声もあります。

胚盤胞は、例えば

AB

よりも

BA

の方が着床率が高いとされています。

つまり、こと

”着床”

に関しては、

内細胞塊よりも栄養外胚葉の評価の方が

影響するということです。

そして栄養外胚葉は

その細胞の数が多いほど評価が高くなります。

つまり、

従来の胚盤胞の評価基準で言えば、

PGT-A自体が

それを行わない選択と比べれば

着床率を下げかねない行為とも

捉えることはできますよね。

(とはいえ、それでも

正常胚は妊娠率が高く、

流産率は低いとされていますが)

このまま国内でもPGT-Aの

臨床件数が蓄積していった場合、

数年後の日本の不妊治療にとって

PGT-Aはどんな位置づけになっているのか。

今はまだ想像がつきません。

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