「なぜ妊娠できないのか」 不妊は一通り検査をしても、これといった原因が見つからないことが珍しくありません。 現代で最高峰の不妊治療である体外受精が陰性だった場合、多くは「卵子の質がよくなかったのではないか」と推測されます。 女性は、全ての卵子の在庫を卵巣内に眠らせた上でこの世に生まれてきます。新しい卵子がつくられることは一つとして無く、眠っている卵子が順々に目覚めて排卵していくだけです。卵巣内で眠っている期間が長いと卵子の質も悪化しやすいと考えられているため、卵子の質と年齢はセットで語られます。 原因が見つからなかったときに、「年齢が理由ではないか」と推測されたら。 “過ぎてしまったこと”を原因として挙げられてしまったら、患者側はただただ「当たりくじを引くのを祈るかのような思い」で、お金と体力が許すまで消耗戦を続けるしかなくなります。精神的にかかる負担もはかり知れません。とくに晩婚化が進む東京周辺ではこのような状況に置かれ、心身ともにギリギリの状態で不妊治療を続けている方が多い現実があります。 あなたはこの衝撃的な事実をご存知でしょうか。 総務省統計局によると、1925年の日本において45歳以上の女性から生まれた子供の数は18000人を超えていたと記録されているのです。これは現代日本の45歳以上の出産数と比べると、なんと20倍以上にあたります。体外受精はおろか、人工授精もない、もっと言えばエコーによるタイミング指導すら存在しない時代で、高齢であってもこれだけ出産率が高かったのです。 私はこの記事を本で読んだとき、瞬時に 「現代で生きる方がこんなにも不妊に苦しむのは、年齢だけでは説明できない“なにか”があるのではないか」 という思いを抱きました。 近年、20代でも不妊に悩む方が増加している不思議とも繋がります。 では、いったいなぜ現代では不妊に悩む方がこんなにも増えているのか。
西洋医学的に原因を見つけるのが困難ななか、東洋医学の立場からこの事実を見つめると、一つの仮説が浮かび上がります。
当院では東洋医学の立場から、大多数の方に当てはまる不妊の原因として“身体の上下のアンバランス”を提唱しています。 まず、東洋医学の世界では、「人の身体には“目に見えないエネルギー”が循環している」という考えを土台に置きます。このエネルギーを“気(き)”と呼びます。 気は全身を流れていますが、“必要とされるところに集まりやすい”性質があります。 現代では万人に共通して、スマホやパソコン、テレビの画面を眺めている時間は相当なもの。日常的に、目にエネルギーが必要とされる時間は圧倒的に多く、結果“身体の上部”に気が集まりやすいと言えます。 また、これとは逆に、交通インフラの発達により移動手段が電車や車となったことなどで、足を使う機会が昔と比べて減っていることは“身体の下部の気の不足”を助長します。 昔と現代との違い、それは… ・身体の上部(目)を使う機会の増加 ・身体の下部(足)を使う機会の減少 ライフスタイルの変化により、“身体をめぐる気(エネルギー)の上下のバランスを崩している方が急増している”と東洋医学の立場からは捉えることができるのです。
気が身体の一部に集まりすぎてしまうと、スムーズに流れずに“気の渋滞”が生じ、様々な不調が現れます。 身体の上部で“気の渋滞”が生じた際の代表的な症状は、肩・首・背中のこりです。 イライラしやすくなったり、悪化すると頭痛やめまい、耳鳴りを生じることもあります。 また、気は“温かい”ものと考えられています。 そのため、気が身体の上部で充満すると熱っぽくなる傾向にあります。 これをほてりやのぼせとして感じる方もいますし、汗が出るのは身体の上部からばかりという方もいます。 目の乾燥や喉の渇きとして感じるケースもあります。熱によって身体の上部の水分が渇いてしまった結果です。 このように、“気が集まりすぎたところ”は様々な症状を起こしえますが、逆に“気が不足したところ”も様々な症状を呈します。
気が身体の下部で不足した際の最も分かりやすい自覚症状は、下腹・腰・足の冷えです。(温かい)気が十分に巡っていないため、冷える傾向にあるのです。 また、気が栄養するのはなにも皮膚や筋肉だけではありません。 気を受けとることのできなくなった身体の下部に位置する臓器は、その働きを十分に発揮できなくなることがあります。
例えばS状結腸〜直腸。 便を運ぶ蠕動運動が機能せず、便秘が生じやすくなります。
例えば膀胱。 尿を正常に溜めることが難しくなり、頻尿になります。 いつからか、夜中に尿意で目がさめるようになったとおっしゃる方も少なくありません。
そして、子宮・卵巣が位置するのも“身体の下部”です。 身体の下部に気の不足が生じると、子宮・卵巣が十分に栄養されず、生殖機能がスムーズに発揮出来なくなります。 生殖機能がスムーズに働かないということは ・ピックアップ障害を頻発 ・排卵リズムの乱れ ・卵胞の成長が遅れる ・質の良い卵子ができない ・遺残卵胞がよくできる ・子宮内膜が厚くならない ・着床しない ・着床してもそのあとが続かない などを生じやすくなってもおかしくないということです。 東洋医学の立場からみると、これらの悩みは身体の上下のバランスを崩した結果である可能性が大いに考えられるのです。 現代でなかなか妊娠できないことに悩む方の8割以上は、この上下のアンバランスを起こしているといっても過言ではない、というのが現時点での私の見解です。 昔は多くの高齢女性が出産できていた理由の一つは、「現代ほど身体の上下のバランスを崩す生活習慣ではなかったから」だと推測しています。逆にいうと、上下のバランスを整えることができれば、いまよりも妊娠力を高められる可能性が大いにあるのです。
そもそも“東洋医学に基づいた鍼灸”とは、「気の流れを調節」するものです。 もし、気の上下のアンバランスを起こしているのなら、それを整える道具として鍼灸以上に長けているものはありません。 この仮説に沿って行う当院の不妊鍼灸は本当に効果的なのかどうか。これを測るには、何を対象としたらいいかを考えました。まさかの状況で自然妊娠される方がいらっしゃるのも嘘ではありませんが、これを客観的に鍼灸の効果だと証明するのは難しい。 当院の不妊鍼灸を併用することにより、それ以前と比べて ・採卵数が増えるか ・胚盤胞到達率が上がるか などの結果を追うことも考えましたが、排卵誘発剤の使用量や前周期の治療状況が違えばそれも容易に変わってしまうので比較のしようがありません。
そこで当院では、その他の素因を受けづらい 移植あたりの妊娠率 を算出することにしました。 2016年から2019年の4年間、来院する相談者様からいただいた妊娠報告数は769件。 うち、体外受精との併用で妊娠された方は596名。 この期間、相談者様に寄り添った総移植周期は1280件でした。 つまり、当院の不妊鍼灸を併用して移植に臨んだ方は約46.6%の確率で妊娠報告をいただけたことになります。
日本産婦人科学会の2017年の発表では、全国の体外受精を実施している不妊治療施設の総移植数に対する妊娠率は31.5%であったとしています。 当院の不妊鍼灸を併用していると、そうでないときと比べて妊娠率が15%以上もアップすることが期待できる結果となりました。
※集計期間2016年1月5日〜2018年12月29日
※当院は鍼灸院です。 移植は相談者様が当院と併用して通われているクリニックでの治療手段です。
※横スクロールをしてご確認ください。
年齢 | 総移植数 | 妊娠報告数 | 妊娠報告率 |
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25〜29歳 | 28 | 18 | 約64.3% |
30〜34歳 | 211 | 134 | 約63.5% |
35〜39歳 | 453 | 239 | 約52.6% |
40〜44歳 | 517 | 196 | 約37.9% |
45歳〜 | 71 | 9 | 約12.7% |
トータル | 1280 | 596 | 約46.6% |
10代の頃には感じることのなかった症状をいつの間にか当たり前のように感じるようになっていませんか? あらゆる不快な症状は、気のバランスを崩すことにより生じた結果です。 そして気のバランスと妊娠力は深く関わっていると東洋医学では捉えるのです。 ・子どものいる家庭を手にしたい ・主人をパパにしてあげたい ・親に孫の顔を見せてあげたい ・弟・妹をつくってあげたい あなたのその思いを、いまから最短で実現するために。 夢が現実となる瞬間をともに喜べる日がくることを信じて、不妊鍼灸を提供します。
※東洋医学的にお灸が不適応と思われるような状態だと判断した方にはおすすめしておりません。
初診料 | 6,000 円 |
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國井施術料 | 9,800 円 |
※はじめての方は15,800円お支払いいただきます。
※不妊カウンセリングも含まれた料金となります。
※2診目以降は費用負担の軽いスタッフ施術もお選びいただきます。
※お得な回数券のご用意もございます。
※初診を受けられた当日のみ有効です。
※不妊カウンセリングと不妊鍼灸どちらも受けられた場合のみ有効です。
〒 151-0064東京都渋谷区上原1-35-2 上原銀座ビル3F
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