院長ブログBLOG

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に鍼灸は有効か

2019.9.17 - 2020.11.8

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LINEからご質問をいただきましたので

 

以下にご紹介します。

 

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はじめまして。◯◯と申します。
現在34歳、今年に入ってから不妊治療を開始しております。
多嚢胞性卵巣症候群の症状があり自力での排卵が難しく、現在クロミッド4周期目になります。
クロミッドは一錠ですが、前周期から徐々に効かなくなってきている感じがしており、今周期はD15でも12ミリ程度にとどまっております。
ゴナピュール75注射も併用していますが卵胞がなかなか育たず、スタートラインにも立てないことがとてももどかしく思っており、ほかにできることがないか探しているところです。
自律神経も弱く、朝なかなかすっきりと起きられなかったり、冷えのぼせの症状もひどい(胸から上だけがカーッと暑くなり、気温が低くても顔に大量の汗をかきます)ため、可能なら不妊治療と合わせてこちらも改善できたらと思っております。
鍼治療で有効な治療ができるかどうか等、ご教示いただけますでしょうか。

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こちらのご質問、youtubeにて回答動画も撮影しました。

6分半の短い動画ですので、

お時間のある方は以下リンク先よりご覧ください。

 

まず、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

卵巣内に小さな卵胞が多数できて

排卵障害も併発しやすい病態です。

ご質問者様も、

実際に自力での排卵が難しいと書かれていますね。

今周期に関しては、クロミッドやゴナピュールを使用しても、D15の時点で卵胞が12mmまでしか大きくなっていないとのこと。

では、

こういった排卵障害に不妊鍼灸は効果があるのかどうか。

 

これは非常にズルい言い方になってしまいますが。

”やってみないとわからない”

という答えになってしまいます。

 

当院は2010年2月に開院し、

たくさんの患者様に不妊鍼灸を提供していく中、

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方もたくさん診てきました。

実際に不妊鍼灸をしていく中で、

それまであった生理不順が徐々に整っていくケースは少なくないのも事実です。

排卵までの期間が短くスムーズになるケースは日々の臨床で目にします。

ただし、その逆。

鍼灸を続けていても、

なかなか排卵障害に変化がみられないケースがあるのもまた正直なところです。

 

『多嚢胞性卵巣症候群』と一口でいっても、

軽度〜重度まで大きく幅があります。

重度の排卵障害があるものに関しては

鍼灸のみで改善を試みても難しい場合があります。

 

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自律神経も弱く、朝なかなかすっきりと起きられなかったり、冷えのぼせの症状もひどい(胸から上だけがカーッと暑くなり、気温が低くても顔に大量の汗をかきます)ため、可能なら不妊治療と合わせてこちらも改善できたらと思っております。

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次に、こういった自律神経症状には鍼灸は有効なのか。

 

これについては

”大いに有効になりえる”

と言えます。

鍼灸は自律神経を整えることに長けた治療法です。

また、不妊治療においては排卵誘発剤やホルモン剤などを処方されることも多く、これらは自律神経の乱れを起こす要因にもなります。

こういった不妊治療によって起こる弊害的な要素をケアできるという面でも、不妊鍼灸には大きな意味があるのですね。

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