2016.10.3 - 2021.8.9
僕のメールマガジンの質問フォームより、以下のご質問をいただきました。
※メールマガジン配信は現在終了しております。
質問者:M.Sさん
質問内容:
時間的にも経済的にも、不妊鍼灸には月に2〜3回通うのが限界ですがそれでも意味はあるのでしょうか。
今日はこの質問に対する僕なりの答えを書かせていただきたいと思います。
まず、その方が
”どのくらいの頻度”
で鍼灸を受ける必要がありそうかどうかは、時間をかけたカウンセリングと体表観察(脈診・舌診・腹診など)をさせていただかないと確かなことは言えません。
が、細かいことを抜きにした上で、この質問にお答えさせていただくと、
『鍼灸治療に通える頻度が少なくても、患者さん側の努力次第では
”大いに意味のあるもの”
になりえます』
と回答できます。
まず、これは不妊という症状のみに限ったことではないのですが、
”人が何かしらの症状をきたすのには必ず理由がある”
と考えるのが東洋医学です。
以下の図をご覧ください↓
取り急ぎ描いた絵なので汚いですが(真面目に描いたら、まあまあ絵心あるんですよ!笑)、”綱引き”している絵だと思ってください。
左に引っ張れば健康。
右に引っ張れば不健康。
先日書いたブログとも被るのですが、“身体を不健康に引っ張る5大因子”は
・ストレス
・飲食の不摂生
・睡眠不足
・運動不足
・過労
です。
これらの因子は、綱引きの絵でいくと、身体を右側へ引っ張る”不健康因子”となります。
これらが蓄積して一定のところまで右に引っ張られると、身体はもの言えぬ代わりに症状や病気として危険サインを発します。
”不妊”
という症状も、この危険サインの中の一つとして捉えることができます。
・・・ここまでは大丈夫でしょうか?
でですね、カウンセリングと体表観察の元に、その方にとって”正しい鍼灸治療”ができたとします。
”正しい鍼灸治療”ができれば以下のように、、、
身体を左に引っ張る”健康因子”になります。
この”正しい鍼灸治療”を定期的に重ねていくことで体質改善を図っていき、妊娠しやすい身体づくりを目的にしているのが
くにい治療院で行われている不妊鍼灸です。
・・・ここまで大丈夫ですね?
では仮に、1回の不妊鍼灸治療で
「左に10cm」
引っ張ることができたとしましょう。
そしてその患者さんが次に来院した時、
・ストレス
・飲食の不摂生
・睡眠不足
・運動不足
・過労
などの”不健康因子”を大いに放置してしまって、
「右に10cm」
戻された状況で2診目を迎えるとどうでしょうか? ↓
。。。イタチごっこ。
これではせっかく鍼灸を始めた意味がありません。
そもそも頻度をこまめにすると治療効果が上がりやすいのは、
「右に戻されきってしまう前に、また左に10cm進めるから」
です。
なので、今回いただいた質問
『時間的にも経済的にも、月に2〜3回通うのが限界ですがそれでも意味はあるのでしょうか』
に回答させていただくと
『頻度が少なければ少ないほど、体質改善には時間がかかる可能性があります。
ですが、ご自身の生活面における
・ストレス
・飲食の不摂生
・睡眠不足
・運動不足
・過労
の、見直せそうな部分を見直して、せめて次回ご来院されるまでに右に5cm戻される程度 ↓
にとどめておいていただければ、その頻度でも5cmずつ体質改善を進めていくことができます』
となります。
仮に週に1度、1時間前後の鍼灸治療を受けることができたとしても、1週間という時間からみれば
168時間分の1時間
でしかありません。
167時間をいかに過ごすか。
ここもとっても重要なのですね。
M.Sさん、答えになっておりますでしょうか?
ご質問ありがとうございました!
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