2016.5.14 - 2021.9.28
クリニックで一通り検査を受けても不妊原因が見つからなかった場合、原因不明不妊と表現されることがあります。
しかし
「原因不明不妊=不妊原因がない」
ということではありません。
不妊症のスクリーニング検査では、そもそも調べることのできる不妊症の原因が限られているのです。
排卵された卵子が卵管に取り込まれない『ピックアップ障害』、精子と卵子が出会っても受精しない『受精障害』、卵子の質が影響し受精卵の成長が途中で止まってしまう『分割ストップ』などは、体外受精に進んでみて初めて明らかになる不妊原因です。現代の不妊医療において“最も高度な治療”となる体外受精は、見方によっては“最も高度な検査”ということもできるのですね。
それでも、この先、体外受精に進むつもりは一切無い方や、まだ年齢が若く、しばらく自然妊娠を目指したい方は、体質改善に取り組まれることをやはりお勧めします。
上記した、検査ではわからない隠れた不妊原因を仮に持っていたとしても、その原因をパスできた周期を迎えることで、自然妊娠する可能性は否定できません。
また、年齢がある程度若い方の場合は体外受精の前に腹腔鏡検査を勧めているクリニックもあります。お臍の下に小さな穴をあけて内視鏡を挿入し、子宮や卵管・卵巣を直接見ることができる検査です。これにより卵管周囲の癒着などが見つかった場合は、これを剥離することで妊娠率が上がるとされています。これはピックアップ障害をパスできる周期が増える結果だと思われます。
ですが、妊娠できる“確率”を最優先に考えた場合、精子と卵子を直接出会わせることができて、かつその後の成長過程も観察できる体外受精は、やはり不妊治療において有効な手段だということができます。
もしも「体外受精をしてでも授かりたい」といったお気持ちが少しでもあるのなら、妊娠を望まれてから現在までの期間と、ご自身の年齢を考慮したうえで、体外受精も視野に入れられたほうがよいでしょう。
体外受精と鍼灸治療を併用すると着床率が上がるという事実もいまや不妊医療において常識となっています。お気軽にご雑談ください。
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